すべてを決める難しさ

両親との同居を機に北本市の住宅地2世帯住宅を購入することになりました。
両親が内装等にこだわりがあったことや玄関とお風呂以外は別にする計画だったこともあり、注文住宅を選びました。また、車が3台止められることが条件だったので、敷地面積60坪以上の土地を探しました。小学生の子供がいたので、なるべくなら転校しないで済むようにと、学区内で土地を探しました。
首都圏では最近、30坪以下の土地に効率的な3階建てを建てることが多く、探していた地域でも、60坪前後の土地には2軒以上の建売住宅を造ることが多く、なかなか希望に合う土地が見つからず苦労しました。
注文住宅は、すべてが決められるということが嬉しい反面、責任が自分たちにかかってくるので大変でした。施工会社さんとのミーティングの回数は予想以上に多く、毎回子供を連れて、施工会社さんまで行くのが大変でした。家族の意見も割れたりして、最後のほうは少し投げやりになっていたような部分もあります。
図面では納得したものの、建築途中の現場を見に行くと、イメージが違うと思うことも多く、窓の大きさを変更したこともありました。
入居後も2年くらいは、一階の両親から「イメージ通りではなかった」などの愚痴を聞くことになり、注文住宅の難しさを知りました。今はそれなりに快適に暮らしていますが、やはり、理想と現実は違う部分も多いです。注文住宅にする場合、相当の知識と時間・忍耐が必要だと思います。

注文住宅で濃い夫婦の時間

家を建てると決定したのは、結婚式のなんと4か月前のことでした。つまり、最初は一戸建てを購入するなんて全く考えていなかったのです。しかし、夫が言ったのです。遅くなってから結婚する自分は、他の人よりも夫婦でいる時間は短いであろうと。だから、後悔しないように家庭用蓄電池のあるできるだけ素敵な生活ができるようにしたいと。切ない気持ちを感じながら、私もその意見に賛成しました。そこから慌てて家を建てることになったので、とても忙しい日々を送りました。設計はほとんど夫がやってくれました。

そして、良いハウスメーカーと出会い、何とか結婚に間に合わせて一戸建てを手に入れることができました。家族が増えた今も、なぜか皆リビングに集まることが多い我が家です。広くて窓が多いこの部屋は、できるだけ物を置かないように工夫していますので、とても広々。家族で体操することもできます。幸せそうにその姿を見ている夫を見ていると、私も嬉しく思うのです。白い壁に、子どものテストをからりと貼って、子どもの成長をゆっくりと眺めている私たち夫婦です。

注文住宅は相性が大事だからやめる勇気も!

注文住宅で太陽光発電と蓄電池のある家を建てるのでしたら、工務店との相性はとても大事ですよ。こう、強調したいほどに、本当に「注文住宅において、工務店との相性は何より大事」だと思ったからです。

実は、最初に注文住宅でのマイホームの話を持っていった工務店とは、わが家は交渉決裂しているのです。いや、まだ金額的な話をする前段階、初歩も初歩の段階でしたので、交渉段階ではないですかね。本当に「注文住宅の話を持っていっただけ」の段階だったと言えるかも知れません。

なんというか、工務店の態度が悪かったんですよね。家を建てる側である私たちは言ってみればお客さんですよね。それなのにも関わらず、還暦はオーバーしているであろう工務店の社長は非常に偉そうな態度だったのです。

百歩譲って偉そうな態度はまあいいとして、こちらの要望を聞き入れようともしない姿勢だったのがいただけなかったのですよね。だって、注文住宅で家を建てたいと言っているのにも関わらず、工務店が建てたい家を建てさせるぐらいの姿勢でしたからね。これは辞めにするに決まっていますよ。

そして次に話を持っていった工務店さんはまともでしたので、ちょっと勇気は要りましたけれど、最初に訪れた工務店で注文住宅を建てるのをやめて良かったと思っています。